こんにちは!中田です^_^
SNSなどで話題になっているのを見かけたのですが、ラーメン屋で注文したライスを残しても良いのか?残した客に罰金はあり? フードロス はどうすべき?という問題があるようです。
飲食店側の心情としては、食べ物を残される事を嫌う人が一定数いらっしゃいます。
今回はこれについて、私見を紹介できればと思います!
■残さず食べなさい
この問題の根底にあるのは「出されたものは残さず食べる」という教育にあると思います。
僕も小さい頃から先生や親に言われてきました。生産者の人が悲しむ。料理を作ってくれた人に失礼だ。という教えですね!
これは日本独特の教育だそうで、例えば中国では食べ物を残す事が、料理を提供してくれた人に対する敬意になるようです。隣の国なのに正反対の文化というのはおもしろいですね。
僕は中国に旅行に行った事があるのですが、西安はほとんど全ての料理に唐辛子や鷹の爪が使われるくらい辛い料理が主流な地域です。
しかし僕は辛いものが大の苦手で、カレーは甘口しか食べられません。頑張りましたが、残念ながら西安の料理はほとんど食べられませんでした。
このときに、「残しても良い」という文化に非常に助けられました。もしあちらも日本同様の文化だったとしたら、毎食半分以上残してた僕はものすごい罪悪感にさいなまれ、旅行を楽しめなかったと思います。笑
もちろん僕も日本教育の申し子なので、食べ物を残した経験は人生でこのときだけです。99.9%は仮に無理をしてでも食べ切るようにしています。
でもいろんな人がいるので、舌に合わなかったり、量が食べきれなかったり、たまたま体調が悪かったりなどもあるでしょう。
「残しても良い」とした方が気楽で生きやすいように思います。
■ フードロス
フードロス問題と関連して語られますが、個人的に「無理をして食べる」というのはフードロス問題の解決にはならないと思います。無理して食べるのと捨てるのとで、何が違うのかが分かりません。
無理をして食べれば身体的な負担になり得ますし、肥満問題にも繋がります。であればむしろ残して捨てた方が良いように思います。
無理をしてでも胃袋に詰め込んだからフードロスではありません!セーフ!というのは違う気がします。
もちろん食べられる分を注文するべきというのは大前提ですが、結果的に無理をしないと食べられないような状況になってしまったら、残してもOKとした方がトータルで考えると良いように思います。
■適量とは?
肥満の根本的な問題は、食べ過ぎている事です。僕は仕事柄、お客様の食事内容や量を把握する事が多いのですが、外食が多い人は摂取カロリーも多いという傾向があります。
飲み会は含めず、純粋に食事量のみで比較しても、明らかに外食が多い人の方が食べる量も多いです。
この傾向は特に女性に顕著に見られました。理由を考えたのですが、おそらくオフィス街にあるような飲食店や社員食堂のメニューは、一般的な男性を基準に量を決められているからではないかと推測しました。
当然ですが、男性と女性とでは体格や筋肉量が異なるため、同じ量を食べていれば女性の方が肥満になりやすいです。
話を聞いてみると、やはり女性の方が残さないよう無理をして食べる事が多いです。最初は無理をして食べてたけど、だんだん慣れて食べられるようになったという話もよく聞きます。
無理をして食べる事で胃袋が大きくなり、充分な量を食べても足りないと感じるようになります。
野球やラグビー、柔道などでは「食トレ」というものがあります。大谷翔平選手は高校時代、どんぶり10杯の白米を義務付けられており、1年生の頃は食べきれずに机の引き出しに隠したりしていたようです。でもだんだん食べれるようになり、体重の増加に成功したそうです。
人間は順応する動物なので、胃も大きくなるのでしょう。
上記には僕の憶測も多分に含まれますが、残さず食べるべきという教育、文化が肥満問題の原因の1つになり得るのは間違いないでしょう。
■飲食店側の心情
以上、総合的、合理的に考えると「残しても良い」とした方が生きやすい世の中になりますし、体の負担も減らす事ができるはずです。
ただ難しいのがSNSを見る限り、残して欲しくないと考えている店主は少なくないようです。
ここが最も難しい問題で、やはり提供してくれた人の心情を無下にするべきではありません。残さず食べて欲しいという気持ちは尊重されるべきだと思います。
すぐに解決する手段はおそらくありませんが、第一歩は教育の見直しかと思います。残さず食べなさい!という教育は改めるべきだと思います。
そうする事で、段階的にですが心情の部分も解決できるのではないかと思います。

以上、個人的な意見でした!
まとめると、フードロスと「残してはいけない」という文化を混同させるのは間違いで、場合によっては提供された食事を残すのもありというのが私の意見です。
少しでも参考にりなりましたら幸いです!